おはようございます。
株式会社チームグリーンの前田智宏です。
さてさて、人事部長や役員の皆さん、昇進の決め手って何ですか?
経験年数、勤務態度、成績、革新性、リーダーシップ・・・
さまざまな要素があって、中小企業ではなんとなく合意ができて昇進させているケースも多いのではないでしょうか?
それはそれで構わないのですが、実は「人柄」がたいへん大きなポイントになっているケースをしばしば目にします。
私自身も企業の人事責任者時代に多く目にしました。
その一方で「人柄」を評価されて役職についた人が、実際には全くの力不足であったケースも多く見てきました。
他人とうまく付き合う、慕われる、雰囲気が良くなる。
人柄が良いタイプにはそんな特長があって、なかなか魅力的ですよね。大切な能力の一つです。
し・か・し!!
今回のコロナウイルス騒ぎでテレワークが一般化しつつある中、「人柄」の重要性が極端に下がりつつあるのです。
・社員が毎日は会社に行かない。
・テレワークで顔を合わせる機会が減った
・仕事は成果物で評価する
・職場の雰囲気というものが消滅する
などは一例ですが、もっとさまざまな変化が出ています。
そうするとですよ、ムードメーカーも価値が無くなり、いわゆる「人柄」を武器にして仕事をしていた人たちは、武器を失うわけです。
しかし「人柄」は非常に強い武器でしたから、人によってはそれ以外の武器(ビジネスツール)の習得を怠ってきた人もいるのです。すると「人柄」が無効化されてしまった組織においては「成果物」を出せたかどうかがポイントになるわけですが…
そういうことです。
これは本人の責任というよりは、「人柄の過大評価」をしていた企業の責任ですね。
だれからも好かれるような人は仕事ができるように「見える」
しかし実際の働きを見てみると、マネジメント手法も知らず大した成果も出ないとか、危機管理能力がない、スピード感がないなど問題が多いケースもありうるのです。
テレワーク(リモートワーク)が定着しつつある今、昇進の基準をもう一度決め直す必要があります。
対面が原則の職場から、顔を合わせない職場に変わるのですから「人柄偏重」の登用は危険だと申し上げておきます。
ちょうどいま、マネージャーであるための武器が大きく変わった瞬間です。
人柄よりも実力、成果物、経験と豊富な知識の時代になりました。
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