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執筆者の写真前田智宏

ヒラ社員のままの人



「なんで私より先に奴が昇進を?」


なんてことを経験した方もあるかもしれません。

私は人事部長という立場で、沢山の人を見てきました。


一番気の毒に感じたのは、管理職になりたくて仕方がないのに、おそらく定年まで管理職になれないであろう人でした。


なぜ彼は管理職になれないのか?

それは「勉強をしないから」でした。

「僕は本とか読むよりも、実務で経験値を上げるタイプですから。」

と、いつも言っていました。

それはそれで構いません。決して本だけが学びの場ではありません。


しかし…実務・実戦から学ぼうにも、彼はどこにも出かけませんでした。

社外との交流会にも行かず、年に一度くらいセミナーを受けに行くくらい。


普段から自分が使いやすい後輩としか仕事をせず、その後輩からもバカにされつつ…そして数年後…彼は仕事ができない人というレッテルが貼られ、しかし本人は

「俺は経験も長いのに昇進できない。上司に嫌われているんだ。あんな上司なら、俺はいつでも代わりが務められる。」

と、上司の悪口をあちこちで言うだけの惨めな人になってしまいました。


そのはけ口でさえ「お前が言うな。」と皆に思われる始末。

現職への昇格でさえ、上司が役員に何度も頼み込んで、お情けで昇進させてもらったというのに…年下の社員にもポジションを抜かれ、役員からは

「え、彼の昇進?冗談だろ。もうないよ。ない。笑」

と昇格検討会議でも言われ、しかし本人は仕事ができているつもり。


気の毒ですが、彼はずっと今の職位で会社員人生を終えるでしょう。(降格もありえますが、実害も少ないので放置してもらえればラッキーです)


やはり希望を実現するなら、何らかのアクションは必要です。


そして昇格したいという希望があるのならば、管理職になったときのためにチカラはつけておいてください。

泳ぎ方を知らないのにプールに放り込まれるわけにはいきません


座学でも良いから、泳ぎ方を学んでおくべきです。

多くの人に会って学び、多くの経験から学び、多くの知識を消化して自分のものにしなければならないのです。


昇進だけが価値観だとは全く思いませんが、なりたい自分の姿に近づけないのは惨めなものです。

その方法は、いくらでも学ぶことができます。あとは、「やるか、やらないか」 だけだと言って良いでしょう。


投資のないところにリターンはありません。

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