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  • 執筆者の写真前田智宏

ブラック企業はより黒く・ホワイト企業はより白く

人事制度のコンサルティングという仕事柄、会社の内部事情まで知ることがほとんどです。

幸いなことに、私のクライアント様はホワイト企業ばかり。

もちろん、社員には多少の不満がないわけではありません。

(それがワガママであれ、本当に問題なのであれ。)

それでも経営者の皆さんは、

「もっと会社を良くしたい。人事制度だって、もっと社員のためになるものができないか?」

と相談に来られます。

(なぜ私のクライアント様は、ホワイト企業ばかりなのだろう?)

と不思議に感じていました。

しかし考えてみれば当然で、社員の低賃金で長時間労働させ、使い捨てにする企業には、人事制度を変更する意味がないのです。

社員が辞めれば、また募集する。

教育もせずに成果だけを厳しく求め、疲弊した社員はまた辞めていき…

という繰り返しなので、人事制度を工夫して社員のモチベーションを上げる必要さえないのです。

だから人事コンサルにも依頼が来ない。

それに対してホワイト企業は、

「業績は当然ながら向上させたい。そのためには、社員の成長やモチベーションを高く維持することが重要だ。もっと社員のためになにか考えられないか?あるいは、悪意なく法律に反するような状態になっていないか?」

という思考なのです。

だから人事コンサルティング会社に依頼をする。

こうして、ブラック企業とホワイト企業の差は開いていくのでしょう。

長期的に見れば、ホワイト企業のほうが伸びていくのは確実です。

世の中の常識と、あなたの会社の常識はズレていませんか?

会社の「独自性」と、「世間が求めていること」のズレはありませんか?

ブラック企業と呼ばれないための変革は、人材不足の世の中では必須ですよー。




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