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執筆者の写真前田智宏

レジリエンス(復元力)は鍛えられるか

数年前、人事の業界では「レジリエンス」という言葉が駆け抜けました。


もとは心理学の用語らしいですが、「復元力」(wikipedia)と言うべきものです。


人事業界では、社員のメンタルと絡めて語ることも多くありました。

たとえば、「仕事で凹んでも、レジリエンスの強さがあれば…」なんて感じで使っていました。

あるいは「レジリエンスは鍛えることが出来るのか」という議論も。

しかし、鍛えられるかどうかについては、今でもハッキリした答えはないのです。


先天的なもの、後天的なものが入り混じり、要素が多すぎて人事の手には負えません。

しかし言いたいことはわかります。


復元力が強ければ、さまざまな出来事に対してマイナスの反応を長期間続けること無くまた成長過程に戻ることが出来る

のです。


ブランド・ハプンスタンス理論の言う「計画された偶然」に対しても、メンタル面で有利になるでしょう。

個人的な意見を言うならば、レジリエンスの鍛錬は困難だと思います。

しかしレジリエンスなどと大層な言い方をしなくても、もともと人間は心のコントロールがわりと得意な生き物です。

レジリエンス(復元力)が弱くても、凹んだ精神を元に戻すコントロール法が身に付けば良いわけですね。


私の場合は、若い頃は1ヶ月かかった心の復元が、いまはだいたい3日で大丈夫。長くても1週間はかかりません。それは「ま、いいか。」とわざと口に出して、過去のこととして済ますことが増えたから。

もちろん「私の場合は」という限定の話なので、すべての人がOKではないでしょう。要は、自分なりの心の持ち直し方を掴むことです。

どうすれば心の中で出来事を凍結できるか。あるいは捨てられるか。

どうすれば「どうでも良いこと」に変換できるのか。


出来事の消化には時間がかかりますが、消化不良の元として心の中で隔離すれば構いません。大切なことは、明日も明後日もあなたが元気に働けることです。


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