さて、本日はこれから人事課の人になる、あるいはなりたい、ひょっとすると意図せず人事課の人になってしまったビジネスパーソンへのお話です。
人事って幅が広い仕事でして、内容としては
・労務管理
・給与計算
・社会保険手続き
・規程作成(給与規程や旅費・交通費規程、あるいは家族手当等の規程まで)
・人事データの収集と更新
・新卒採用、中途採用の企画と実施
・人事戦略の立案
・人事制度立案と運用
・メンタル分野
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ふう、まだまだたくさんありますよ。笑
こんなに盛りだくさんの業務を、いったい誰に教えてもらえばよいのでしょうか。
一般的な経理であれば、簿記検定があり
税務の分野なら税理士を目指す専門学校や講座もあり
監査もできる会計分野なら会計士を目指す専門学校もありますね。
では人事分野はどうでしょうか。
社会保険や労働関係の法令ならば、社会保険労務士という国家資格があることはご存知ですね?
ではその他の業務、たとえば給与計算の方法や採用、人材育成分野などは誰に教えてもらえばよいのでしょう。人事戦略などは、どう学びますか?
実はないんです。社労士資格取得以外の正式な人事の学校は。
(よく探せばあるのかもしれませんが、私は知りません)
無いものは仕方ありません。
自分自身で学ぶしかありませんね。
様々な案件にぶち当たり、調べながら経験値を上げる以外の方法を私も知りません。その意味では、長期にわたって人事課にいることの優位性が見えますね。
ただ、給与計算や社会保険の担当として長年勤務した人と、人事制度や人事戦略を担当してきた人、あるいは採用業務だけ担当した人などで、人事としての専門分野が全く異なります。
すべて専門的に身につけていれば申し分ありませんが、たぶん時間が足りません。
ここからはあなたの価値観です。
人事といっても、まずはどの分野の人事の専門家になりたいですか?
素直に「やりたい仕事」と考えてもらえば構いません。
給与と社会保険?労務管理?
戦略人事?
やりたい分野から本を読み漁り、人と会ってくださいね。
その結果、力がつけばその仕事を任せてもらえます。飽きるほど十分に経験を積んだら、自然に次の分野に目が行きますから、そのときは自分の興味分野にチャレンジです。
【結論】
教えてくれる学校はない。
学びたければその分野の本を読み、人と会うこと。
結果としてやりたい仕事ができたら、次の分野に興味を持つこと
人事に限らず他の分野でも似たようなものでしょうけど、こと人事に関しては学ぶ意志のある者しかレベルアップできないようになっています。
ある意味、職人の世界とも言えるのかも知れません。
人事課全体のレベルアップも、そのマネージャーのレベルで決まります。
事務処理だけの人事課なのか、経営戦略にも関与できる人事課なのかも含めてね。
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