会社の危機 最終回です。

私は人事コンサルになる前にも、人事部門の責任者としていくつもの企業を見てきました。
その中で
「一番やばいパターン」
が掴めました。それは…
・人は勝手に育つ。育った中から管理職や役員が生まれれば良い
・社員は言われたとおりに動けば良い
・経営理念がない。または、あっても浸透していない
・管理部門がブレーキになる
・新たな決め事は、適当に受け流す
こんな条件が揃うと、会社の力が無くなってきます。
もちろん商品が良い、情勢が良いなどに助けられて、会社は順調なことも多いでしょう。
しかし、いつか風向きは変わります。
逆風が吹いても力強くすすめるかどうかが重要で、社員の力次第なのです。
・営業が単なる御用聞きになり、新規開拓はない
・社長は経営に興味がない
・会社方針は形だけで、それに基づいた判断はない
・新しい試みは、だいたい総務や人事が(できない理由)を出してくる
・ISOなどの規格が絶対で、足かせになっても変えない
現象としてはこんなことから始まりますが、こうなるともう社内の人では状況は変えられません。逆風が吹くと、一瞬で会社が危機に陥ります。
外部コンサルタントの力が必要になります。
売上の増加や減少は、コントロールできない部分もあります。
しかし、「社員(人材)」 の育成は完全に自社のコントロール下にありますね。
社内で改革できる力があるうちに、改革できる人材が社内にいるうちに
“前進力”
をつけておきたいものです。
株式会社チームグリーン 前田智宏

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