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執筆者の写真前田智宏

冷徹な人事は温かい

おはようございます。

人事制度の鬼、株式会社チームグリーンの前田智宏です。

みなさんは、人事課ってどんなイメージですか?

いろいろ策略を練っているとか、冷徹な人の集まりだとか、あるいは採用活動で美味しいものを食べているとか?

はい、全部正解。笑

でも冷徹という点だけは、ちょっと補完させてくださいね。

私も現役の人事部長時代、いろいろ言われましたよ。

冷たいとか、融通がきかないとか、ホントにいろいろね。

でも自信を持って言いますが、個人の感情で物事を判断したことは一度もありません。

すべて就業規則に従って判断しています。

就業規則で決められないことは、「社会通念上」の判断基準を持って役員に提示し、承認を得て判断していました。

逆に、就業規則に沿わない判断は絶対にしませんでした。

それを

「融通がきかない」

「冷徹」

という人はいましたが、それは当然のこと。

人事部長がOKと言えば規則違反をしてもOKになってしまいます。

私と仲が良い社員は無理を聞いてもらえて、そうでない社員は聞いてもらえない。

そんな会社で勤務したいですか?

私はぜったいに嫌です。

もし就業規則が間違っているのならば、あるいは時代に合わなくなったのであれば、先に規則を変更し、その上でOKをしていました。

取締役なら規則を超えた判断をしてもOKです。

経営に責任を持っていますからね。

その結果として会社が傾いても、それは取締役の責任です。

でも私はたかが人事部長。そんな権限はありませんし、会社法上の法的な責任も負えません。

人事って、そういう部署なんですよ。

社員全員に適用しても大丈夫なら、就業規則を曲げて(あるいは変更して)も対処する。

ただ、情に流されての例外的な判断はしない。

それが自分であっても、かわいい部下であっても。上司でも。

人事部長が厳しいか優しいかは感情問題でしょうけど、ある意味で人事部長は冷徹でなければ勤まりません。

それは職場を守り、会社を守り、結果的に社員を守ることが大きな役割の一つだからです。

これって、冷たいんでしょうか?

私はむしろ、厳しい人事部長は、結果的に温かいと思うのです。

就業規則は会社の法律。

それをキチッと運用することが、会社全部を守るのですから。




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