前田智宏
口説くチカラ
こんにちは。
株式会社チームグリーン 前田です。
さてさて、意味ありげなタイトルですね。
そう、今回は面接官のチカラについてお話します。
私が人事部長だったころ、最終面接は社長と役員に任せていました。
不思議だったのは、最終面接から出てきた学生の志望度が下がっているケースがちょくちょくあったこと。
しかも面接会場に入る前と直後での差。
面接官に何かキツイことを言われたのか…
あるいは上手く受け答えができずに失敗感を味わってしまったのか…
いーえ、私も最終面接に同席するようになり、謎が解けました。
面接官の力量不足でした。
とは言え、必要なことは聞いているし、人物の捉え方にも大きな問題点はありません。
では何が問題だったのか。
学生に対して、「口説くプロセス」が決定的に欠けていたのです。
一次面接、二次面接と進むうちに、人事では優秀な人材だけを選別しています。
最終面接では、ほぼ確認だけに近いこともあるでしょう。
すでに選別は終了しているのです。
あとは選択に迷っている学生を口説き、自社への入社を決意させることだけです。
ここに決定的なチカラの差が出てきます。
男性が女性を口説く能力と、あまり違いはないかもしれません。(分かりませんが)
相手の心情や心の動きを瞬時に感じ取り、その価値観を見極め、決断のキーとなる言葉を探し、タイミングよくぶつける。
それができない面接官は、退場してよろしい。
役員だからと、偉そうに上から目線で接してはいけない。
まだ我々は「選ばれる立場」だということを忘れてはいけない。
もし入社しなくても、未来のお客様であり、インフルエンサーなのだ。
面接官の選択は、会社の命運を握っています。
人当たりのよい人を選ぶのも手ですが、強面でも構いません。
むしろ、人当たりのよいだけの人よりも、強面でも頭の良い「口説き上手」 を面接官に入れて、自社の面接をレベルアップしましょう。
そうすれば、おのずとレベルの高い学生が入ってきます。
それが面接官の絶対条件です。
