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  • 前田智宏

地域性によって人事制度は変えましょう

この記事では、地域性と人事制度の適合についてお話をします。

多くの人事制度が検討され、自社の目的を達成するための制度や、今までの文化を変えるための制度など、様々な目的を持って人事制度は設計されます。

画期的な手を打つこともありますし、場合によっては社員の価値観をガラリと変えるものもあるでしょう。

とても素敵なことだと思いますし、せび取り組んでいただきたいとは思います。

ただし…

「自社に合う人事制度」

は考えることが多いのですが、

「地域に合う人事制度」

は無視されがちです。

私が人事制度設計をする企業様の80%以上が、1,500名以下の社員数です。

それも、仕事先は日本全国あるいは世界グローバルであっても、地域で発展し、地域の人が働く企業様がほとんどです。

そのような中では、人事制度を変える、つまり社員の評価軸や価値観を変更するということについて、受け入れやすい土地柄と、受け入れにくい土地柄に分かれるのです。

もちろん人事制度変更の効果が出やすい土地柄と、効果の出にくい土地柄にも別れます。

実はいちばん制度変更の効果が出にくい土地柄は、

「我慢強い」

「控えめ」

という特徴があるのです。

意外ですか?

我慢強くて控えめなら、新しい制度にもすぐ取り組んでくれそうですよね。

たしかに、形式的には会社が決めた通りにして頂けることが多いです。

表立った不満も出ず、制度についてあれこれと言わない・・・

不思議ですよね。

実は、残念ながら導入してすぐに完全な形で目的通りに運用できる人事制度はありません。

小さな不適合や社員からの不満、運用上まずい部分など、あとから少しずつ出てきて、それを改良しながら制度が企業に馴染んでいくというプロセスがあります。

そうすると、その改良プロセスを早く進めるほど新しい人事制度の目的達成も早まるのですが、これには社員からの声が必要なのです。

逆に、不平不満、不具合、希望など、いろんな声が聞こえてこないと、改良も進まず、形式的には導入と運用がうまくできているのに効果が出ないという現象になります。

我慢強く控えめであることは、扱いやすい社員のように見えるかも知れません。

ただ、それは不満がない訳でもないし、何も感じていないこととは違います。

私のような人事制度コンサルからすると、むしろ怖いのです。

私は愛知県に住んでいますが、数キロ離れた岐阜県では、もう感覚が違います。

全国規模の会社であれば、地域性ばかりも言っていられないとは思います。

しかし地域によっては、変化を極端に嫌う土地柄や、周囲の人達と違う扱いを受けると地域社会で生活に支障が出る場合もありうるのです。

社員の幸せと会社の発展は同期しますから、こればかりは考慮に入れないわけにはいきません。それらを無視して人事制度を作ってしまうと、その会社で働くことが地域の風土と合わなくなってしまい、結果的には社員の募集にも影響が出てきます。

そうならないためにも、人事コンサルタントを選ぶ視点の一つに、地域性を考慮してくれそうかどうかもチラリと頭の片隅に置いておきたいものです。




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