「成果主義」と言われる人事制度には、ちょっと複雑な気持ちの名古屋の人事コンサルタント 株式会社チームグリーンの前田です
と言うのはですね…「成果主義」などとわざわざ名付けなくても、制度として定める前から「仕事に対する評価」はあったのです。
昭和の高度成長期にだって、同期入社の全員が「ある日みんな課長になる」なんてことは無かったわけです。
なんらかの評価は存在していました。
たとえ年功序列であっても。明文化されていなかったかも知れないけれど、仕事ぶりは評価されていたのです。
「成果主義」は、評価の軸を「仕事の成果」と定めただけのことで、特に大げさなものではありません。褒めるべき点を定め、その結果は金銭あるいは職位で報いるというだけです。
そして、お題にした「成果主義の終焉」についてですが、、、ちょっと怖いことを書きますね。
もうお金や職位というご褒美では、多くの社員は動きません。
そういう時代に変わっています。
ゲームソフトが欲しい子供に、「君は、これが欲しかったんだろう?」と、野球の道具を渡すようなものです。
ご褒美が意味を無くした制度は機能しません。
「成果を評価する」という入り口は良いのですが、「達成したらお金や職位をあげる」という出口に、多くの社員はもう魅力を感じていないのです。
バブル崩壊の前後に「成果主義」あるいは「目標管理制度」という人事制度を導入した経営者の皆様、そろそろ方向転換をしないとマズイ時期です。
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