こんにちは!
株式会社チームグリーン 前田智宏です。
さて本日のお題は
「社内のラオウとケンシロウ」
です。
北斗の拳という少年漫画がありましてね、その登場人物に「ラオウ」という、初期は悪役に見えるキャラクターがいました。
核戦争後の荒れ果てた暴力の時代を、拳法家として圧倒的なパワーで制圧していきます。
もちろん綺麗事ではなく、多くの殺戮や恐怖政治によってです。
それに対して、ケンシロウは正義の味方。
同じ拳法を使いながらも、ラオウの支配による圧政や暴力に苦しむ人を救っていきます。
さて、企業内にも「ラオウ」が必要な時期があります。
いままで培ってきた文化にも、「実は変えたい文化」や「新しい事業フェイズ」に合った体制にしたい場合です。
でも、内なる力では変えることができません。
なぜなら、社内は現在の状況に最適化した体制になっていて、それを変えることは社員にとって「恐怖」だからです。
考え方が変わる
↓
価値観が変わる
↓
評価の軸が変わる
↓
いままでの行動が評価されなくなるかも?
↓
そんなのヤダ!
こんな思考が無意識に働きます。
ここまで明確な反対ではなくても、現状を変えることには抵抗を感じる人が多いのが事実です。
だから、社内でその役割を命じられた人も苦しみます。
あれこれ人間関係も頭に浮かび、手がつけられません。
はい、こんなときはラオウ役として、当社のような人事コンサルを使ってください。
ただし条件があります。
企業実務で鍛えられた実力者を選んでください。
道場で一通りの型を学んだだけでは、戦場では通用しません。
実戦で鍛えられた人だけができることが多くあります。
え?
正義の味方のケンシロウじゃないの?
と思われた方、残念。違います。
北斗の拳の漫画を読んだ方は、ケンシロウの格好良さにしびれたことでしょう。
しかし、無秩序に荒れ、群雄割拠かつ混沌とした世の中を、ケンシロウは変えていませんよ?
目の前で起きたことには素晴らしい働きをしますが、それ以外の人を救ったり、世の中を平和に統治する働きはしていないんです。
最終的にはラオウを倒し、その暴力支配や圧政から人々を開放はしましたが、その数年後には、また違う支配者が現れて、もとに戻ってしまいました。
そう、場合によりますが、ケンシロウのように「目の前の問題に上手に対処する」ことも会社員としての重要な役割ですが、実は「志」を持って動き、変化を起こしていたのはラオウなのです。
事業のフェイズによって、必要な社員を見極めてください。
皆に好かれる正義の味方が、本当に会社のためになっているかどうかは経営者が判断すべきことです。
会社を変化させたいときは、多少の強引さや憎まれ役であっても、ラオウが必要と思ってください。
ラオウは志を持って進む者
ケンシロウはその後をうまく処理する者
こんな社員の使い分けはいかがでしょう。
株式会社チームグリーン 前田智宏
Comentarios