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  • 執筆者の写真前田智宏

人事部長の決断は誰よりも早く!!

コロナウィルスの感染拡大で大騒ぎになっていますね。

会社にとっても個人にとっても、緊急事態であることに間違いはありません。

さて、人事部長の皆さんはどんな決断をしましたか?

自宅勤務、自宅待機、時差出勤、あるいは通常出勤?

どんな内容であれ仕事によって異なるでしょうから、そこに善悪はありません。

しかし決断のスピードには、今回の騒動で大差がついたと思われます。

一昨年、台風が午後から夕方にかけて接近したとき、実際にこんな光景を目にしました。

課長 「台風のコースが変わり、これから交通機関のストップも予想されています。今日は社員を帰宅させませんか?」

部長 「うーん、でも本当に電車が止まるかどうか分からないし、大したことがないかもしれないよね。もう少し様子を見ようか。」

課長 「遠方から通勤している社員もいるし、帰宅困難者が出ますよ。」

部長 「でもまだ交通機関が実際に止まったとかの情報はないんでしょ?」

課長 「・・・では、私の責任で社員に帰宅指示を出します!」

これはもう、課長と部長の立場が逆転していますね。 気の毒なのは課長です。

部長が決断も、あるいは役員への相談もしないおかげで、上司がいるのに課長自身が自分の首をかけた決断をせざるを得なくなりました。

たかが台風に備えての帰宅指示ごときで。

部長は決断ができず、無駄な時間を作る事で社員を危険に晒しました。

部下から貴重な情報と対応策の提案があったのに、OKもNGも出すこと無く、ただ結論を出さない行動です。

最悪と言って良いでしょう。

このようなタイプは、部下からの提案も新しい取り組みも、全て結論を出さずに無駄な時間だけを作り出します。そして全ての機を逃し、状況を悪化させます。

絶対に「長」にしてはいけないタイプです。

野生動物の集団なら、あっという間に群れが死に絶えることでしょう。

「長」という文字のついた役職は、決断することがもっとも大きな役割です。

いざとなったら差し出す首を持っているから「長」をつけているのです。

自分で決断できないことであれば、間髪をいれずにその上の上司に相談し、決めてもらうことが必要です。

それができないなら「長」を名乗ってはいけない。

差し出す首がない者に「長」を名乗らせてはいけない。

今回のようなウイルス騒ぎは例外なのかもしれません。

しかし緊急事態は姿を変えて、次々にやってきます。

決断をできない長は、集団を死なせてしまう

特に人事部長は、法律と会社の経営と、なにより社員の命・生活が掛かった職位です。

普段はボーッとしていても、なにか起きる気配を感じたら、

超速で情報収集し

爆速で決断し

光の速さで実行する

これが人事部長の必須条件です。

逆に言えば、これができない人を人事部長にしてはいけないとも言えます。

緊急事態など起きないに越したことはありませんが、いつか必ず起きること。

それに備えるために、人事部長が適任かどうかは日頃から見ておく必要があります。

あ、余談ですが…

そのように動ける人材かどうかは、性格によって決まります。そして残念ながらトレーニングの効果はほぼありません。

自社ではどんなタイプを人事部長にするのか。

ここは経営者の腕の見せ所ですね。




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